そうしてそれから、碧のチームが勝って、試合は終了した。
今日の試合は、碧が大活躍だった。
ホームランを打って、その後もピッチャーとしてたくさん活躍してたんだ…
「藤川選手、カッコ良かったね〜。」
「うん!かっこよかった!」
「また見に来ないとっ!このボールもお家に飾らなきゃ〜。」
「…あの、」
球場を出て、空海と手を繋ぎながら車のある駐車場に向かっていると、誰かに声をかけられた。
振り向いて見るけれど、辺りが暗くて…全然見えない。
でも、男の人だってことが声で分かる。
男の人というか……記憶の奥底にある聞いたことのある声。
男の人だっていうのに、何故か恐怖は感じなくて…少しだけ懐かしいような感じがする。

