タカラモノ ~同じ空の下で~



たくさん電話したことも、泣くほど嬉しかったことも、碧から貰った全てのものを…


最後は忘れてしまうのかな?



「ママー?どこか痛いの?」


「…え?」


「空海は、痛い時に泣いちゃうもん。」



そう言われて、頬に触れてみると…濡れてる。


あたし、いつの間にか泣いちゃってたの?


慌てて涙を拭うと、空海に笑顔を見せる。



「このボールが取れて嬉しかったのっ。涙は、痛い時とか悲しい時だけに流れるんじゃないんだよ?嬉しくて幸せな時も流れるんだよ〜。」


「じゃあ、ママの涙はうれしくてしあわせな涙なのー?」


「うん。そうよっ。」



ううん…本当は違う。


碧とのことを思い出して、悲しくて寂しくて泣いちゃったんだ…


ごめんね、空海に嘘ついちゃった。