タカラモノ ~同じ空の下で~




本当に自慢の彼氏だった。


本当に本当に、大好きだった…


ううん……“だった”って過去形に本当はしたくない。



「空海もパパに会ってみたいな〜!」


「……っ、あ。写真、ならあるけど…。空海、写真見る?」


「うん!みたい!」


「わかった。ちょっと待ってね〜…」



会わせることは出来ないけれど…、写真なら見せてもいいよね?


4歳の記憶なんて、大きくなっても鮮明に覚えてるわけじゃないし。


大丈夫…大丈夫。


そう言い聞かせて、寝室に入り、自分のタンスの横の棚を鍵を取り出して開ける。


これを開けるのは、2回目。


1回目は、空海を出産するって決めた日…


その棚のところから、高校の時に使っていた携帯を取り出す。


高校を卒業するとともに携帯も替えて、高校の友達はほんの少しの人にしか番号を教えてない。