「ごちそうさまぁ…」
「おっ、全部食べてる!偉いね〜!じゃあ、食器を持って行ってね。」
まだ眠そうにして目をこすってる空海を、必死に動かして準備を終わらせる。
そして、歯磨きをさせてから、長い、あたしと同じ色素の薄い茶色の髪の毛を二つ結びにして、準備完了。
毎日毎日騒がしくしちゃって、今週はゆとりを持とうとか毎週思うんだけど…
それが出来ないのが現実。
「ママ、後からおじいちゃん達と幼稚園行くからね!可愛いサンタさんになるんだよ〜?ちゃんと、プレゼント持った?」
「うん、持った〜!」
「じゃ、行こっか。」
家を出て、幼稚園のバスが来るところまで、手を繋いで歩いて行く。
空海は少しだけ目が覚めたのか元気になってきた。