「ハッピバースデートゥーユー。ハッピバースデートゥーユー。ハッピバースデーディアあ〜み〜!ハッピバースデートゥーユー!」


「ブゥーー!!」



必死にケーキの火を消そうと、唾も一緒に飛ばしながら息を吹きかける空海。



「空海ちゃん、誕生日おめでとう。これ、おじいちゃんとおばあちゃんからの誕生日プレゼントよ。」


「わぁ〜!みれいちゃんのお洋服だぁー!ありがとう!」



ママが空海に、空海のお気に入りの女の子のお人形の洋服と靴をプレゼントしてくれた。


あそこのお人形用のお洋服はすごく高いから、プレゼントしてくれるのは本当に嬉しい。



「空海ちゃん、おめでと〜う!真穂お姉ちゃんと泰一お兄ちゃんからは、ヘアゴムとカチューシャですっ!」


「かわいい〜!ありがとうございますっ!」



空海は髪の毛が長いからかな、リボンの付いたピンクのヘアゴムと、キラキラした金色のカチューシャを真穂がくれた。


真穂は、泰一とまだ付き合っていて同棲もしていて、多分もうすぐ結婚すると思う。


あたしの予想だけど。