赤ちゃんの存在を知ったら碧は、絶対にプロ野球選手を諦めて働くって言い出すはずだもん…
子供が大好きな碧に、自分の子供ができたことを教えることが出来ないのは本当に辛いけど、もう決めたから。
あたしは、ずっと碧のこと大好きだから…愛してるから。
それは永遠に変わらないよ…
ーーーーー…
そして、その日の夜。
「碧…?」
『もしもし…美波、何かあったのか?』
「碧、もうあたし達別れよ。」
『は?いきなりどうしたんだよ〜!そんな冗談いらないぞ。』
「冗談なんかじゃないから。なんか、冷めたっていうか…、こういう電話とかもうざく感じてきたんだよね。」
うそ…全部うそ。
冷めてるわけなんかない。電話はあたしにとって、1日の楽しみ。
『嘘言うなよ。何かあったんだろ?』
「だから、そーいうのも重いんだって。何にもないよ。」
『そんなのいきなりおかしいだろ?この間まで、ずっと一緒だって言ってたじゃないか…っ!』
「うん。ごめん。」