赤ちゃん…
赤ちゃんは、正真正銘あたしと碧との赤ちゃんで。
存在を知って、まだ何時間も経っていないけれど…もうあたしにとってタカラモノになっている。
「でもね、美波がその赤ちゃんのことを想うように、お母さんも美波のことを考えてるの。大変な思いなんてして欲しくないの。」
「お母さん、あたし大変なんかじゃないよ…!好きな人との…碧との赤ちゃんのためなら何でも出来るよ?全然きつくなんかないよ。」
「…お父さんと話してみるわ。お母さんは、美波の気持ちを尊重する。」
ということは、お母さんは産むことについて、許してくれたってことだよね…?
「お母さん…ありがとう。」
自分のお腹に手を当てる…
碧との赤ちゃん、あたし産んでみせるよ。
絶対にあたしが、ママが幸せにするからね?
碧には言わないし、碧には何も言わずに別れを告げる。
パパがいない子にしちゃうけど…ごめんね。
ママは、パパが大好きで…パパの夢はママの夢でもあるんだ。

