それから、また診察室に戻って…
「妊娠11週目の3ヶ月ですね。おめでとうございます。」
「あ……ありがとうございます。」
「失礼ですが、お相手の方は分かっているのかな?」
「は、はい…」
「まだ高校生だけど、瀬川さんはもう1人のお母さんよ。でも、産むか産まないか…保護者の方やお相手の方と話し合って、」
「あたし…っ、産みます。産みたいです。」
「ちょっと、美波。」
「そうですか…。美波さんの意見を尊重したい所だけど、まだ未成年だからね…。また話し合ってみてください。一応、この紙を渡しておきます。それから…これを市役所に提出されれば母子手帳を貰えますから。」
「…あ、ありがとうございます。」
「ありがとうございました。失礼します…」
城野先生にあたしは中絶書と、母子手帳申請書を渡された。
あたしが産みますと、城野先生に告げた時、ずっと黙っていたお母さんが口を挟んできた。
お母さん……
どう思ってるんだろう。

