少し痛い…
早く抜いてくれないかな…?
「右側にモニターがあるでしょ?そこに見える黒いのが赤ちゃんよ。心音、鳴らすわね。」
そんな城野先生の言葉と同時に、心臓のドクッドクッという音が聞こえてきた。
右側のモニターには、確かに黒いのが見える。
でも、赤ちゃんとは思えないほど小さくて…
それなのに少しだけ大きくなったり小さくなったりしているところがあって、それに合わせて心臓の音が鳴る。
こんなにちっちゃいのに…
こんなにもちっちゃいのに、ものすごい速さで心臓が動いてる。
あたしのお腹の中に、この子がいるんだ…
あたしと碧の、赤ちゃんが…っ。
怖くて信じることが出来なかった赤ちゃんという存在を、今初めて受け入れることが出来て…初めてお腹を触った。

