タカラモノ ~同じ空の下で~



お母さんは何にも言わない…


いつもと変わらないような顔をして、車を運転している。



「着いたわよ…。大丈夫?」


「…うん。」



何も変わらないお母さんに少しホッとしながら、車を降りて産婦人科に入っていく。


産婦人科なんて…初めて入った。


ピンクと白を基調としていて、普通の病院と違って、薬の匂いなんかしなくてミルクの匂いがする。


制服なんかを着てるあたしには…全然似合わない場所。


お母さんが受付を済ませてくれて、連絡をさっきの病院でとっていたのか、待つこともなくすぐに診察室に入った。


すると、さっきの男のお医者さんとは比べ物にならないくらい、優しそうな女のお医者さんがいた。


とても綺麗で…30代くらいの人。


怒ったらとても怖そうだけど。