「美波?どうかしたの?大丈夫…?」
「うん、ちょっと気持ち悪くなっちゃって。」
お母さんから呼ばれて、わかったって答えたものの、なかなか来なかったからか心配してきたのかな?
突然、ドタドタって走り出したりもしちゃったし。
「え〜、大丈夫なの?明日は月曜だし、病院行ってから学校に行く?」
「えー。」
病院が大の苦手なあたしは、病院って単語がお母さんから出てきた時点で、もっと吐きそうになった。
心配症なお母さんのことだもん…
すぐ病院に連れていくだろうとは思った。
「えーじゃないわよ。病院は早めに行っておかないと。何かあってからじゃ遅いのよ?何も無かったらそれでいいんだから。」
「うー…わかった、」
いつもの言葉。
この言葉に毎回納得させられて、わかったって言ってしまうんだ。
まぁ、何言っても絶対に病院に連れて行かれるんだけどね。