「綺麗〜!」
「美波の方が綺麗だよ…なんて言って欲しいの?」
「も〜!うるさいー。」
あれから時間が経って、もう辺りは暗くなり…お城の前で夜のパレード中。
クリスマスってこともあって、イベントがたくさんあって、夜もイルミネーションが本当に綺麗。
もうすぐパレードも終わりに近くて、お城だけが綺麗にライトアップされてる。
「美波、」
「も〜どうしたの?」
あたしは綺麗なお城に見惚れてるっていうのに、話し掛けてくるから少し面倒そうに振り向いた。
「本当に美波の方が綺麗だよ。あと…美波が専門学校を卒業したら結婚しような。」
「…碧っ、覚えててくれたの?」
あたしが、プロポーズはお城の前でしてもらいたいってずーっと昔に言った言葉を…