すると碧は、ゴクンと息を呑むとあたしをお姫様抱っこみたいにして、背もたれにしていたベッドに乗せられた。
そしてあたしの上に馬乗りになる碧…
「…本当にいいのか?」
まだ不安そうな顔であたしを見つめる碧。
いいって言ってるんだからいいのに…
「…うんっ。ただ、怖いだけ。…嫌とかそんなじゃないから。」
「…ちゃんと優しくするから、」
ゆっくりと近付く碧の顔。
いきなりの大人なキスに必死で付いていきながら、碧の温もりを感じる。
キスをされながら洋服を脱がされてしまったのか、いつの間にかあたしは何も着ていない状態になっていて…
碧も何も着ていなくて、やっぱり少し恥ずかしくなる。
「大丈夫…俺がいるから…」
碧と1つになる時、こう言ってくれてすごく安心出来た。
怖くて怖くて、目を瞑ってシーツを握り締めていたけど、その言葉で安心して、少しだけ怖くなくなった。
碧がいるんだって思えたから…
そして1つになった時。
心の底から幸せだって思えて、何故か涙が流れたの。
痛かったからとかじゃなくて、幸せすぎて涙が出たの。
碧は必死に心配してくれたけど、そんな姿も嬉しくて涙が溢れるばっかりだった。
あたし、碧と1つになれて幸せだよ…
これから先、碧しか考えられないよ……