タカラモノ ~同じ空の下で~



「なんか言えよ〜!つまらねーだろ。」


「祐樹は黙れないのか?美波にばっかりかまって〜。小さい頃から美波が大好きだなー。」



お兄ちゃんがブツブツ何かを言ってたら、前にいるお父さんが遂に口を出してきた。


お兄ちゃんから好かれるなんて嬉しくないんですけど…


でも、友達からはよく〝 かっこ良くて、優しいお兄ちゃんで羨ましいな 〟って言われてて本当に嬉しかったんだよね。


そんな事言ったら、あたしもお兄ちゃんが好きみたいじゃんっ!


まぁ、喧嘩はするけど、仲が悪いわけでもないもんね。



「は!?俺は咲希だけだから〜!」


「じゃあ早く家から出て、咲希ちゃんと一緒に暮らせばいいじゃないか。」


「それとこれとは別だろ〜?俺は家族が好きだから!」



お兄ちゃんとお父さんとの変な会話を聞きながら、オムライスを食べ終わって、椅子を立つ。



「ごちそうさまっ!碧、ごめんね?じゃあ、行ってきます!」


「碧くん待たせてごめんね〜。気を付けて行ってきなさい。楽しんでね。」


「あ、じゃあ…失礼しました。」