「そうね。碧くんも誕生日だものね〜。お誕生日おめでとう。」
「ありがとうございます。」
碧がお母さんに笑顔を見せながら、お辞儀をしてる所を朝ご飯を食べながら横目で見る。
早く行かなきゃだけど…
今日の朝ご飯は、あたしの好きなオムライスだから残すことは出来ないから、全部食べるので時間がかかる。
「美波おまえ、早く行けよ〜。それは俺が食べるから!」
「…え!嫌だよっ。あたしが全部食べるも〜ん。」
「食い意地はんなよ!太るぞ〜」
「も〜うるさい!」
横から野次を飛ばしてくるお兄ちゃん。
好き嫌い無くて、美味しいものだったら全部大好きなお兄ちゃん。
自分のご飯はもともとあたしよりも量が多いくせに、いつもあたしのご飯を横取りしようとする。
「太って碧に振られても知らねーぞ。」
「お兄ちゃんだって、ぶくぶく太って咲希ちゃんに振られても知らないよーだ!」
「咲希はどんな俺のことも愛してくれるから〜」
どんだけ調子いいの…
もうお兄ちゃんの相手なんかしてたらオムライスも食べ終わらないし、時間の無駄だから無視をする。