タカラモノ ~同じ空の下で~



素直にならなきゃダメって…


どう素直になったらいいっていうのよっ!


寂しかったって言ったらいいのかな…

寂しくて泣きそうになるくらい、碧と電話したかったって…



「ほら、素直になって〜」


「……もうっ。…寂しかった!碧と電話出来なくって寂しかった…っ。電話したくて泣きそうだったっ…。」



絶対今のあたしの顔は真っ赤っかだろうな……


あたしなんで今、こんなことを言ってるんだろう。


も〜やだなぁ。


でもそのくらい碧からの誕生日プレゼントを楽しみにしてたんだもん。



「偉い偉いっ。じゃあ、誕生日プレゼントです!」


「ありがと〜………ん?」


「美波、どうかしたか?」


「……え、え、…チョ、チョコレート??」



素直にならせてまであげるから、もっとなんか……とにかくまさかチョコレートだとは思っていなかった。


碧から渡されて、外灯でしっかりと見えた、ひらべったい箱のようなものの正体はチョコレートの箱だった。



「美波、そのチョコレート好きだろ〜?」


「…ま、まぁ、そうだけど…っ」



確かにこのチョコレートは、普通の板チョコじゃなくって、クランチチョコの板チョコ。


あたしがすっごく大好きなやつだけど……


誕生日プレゼントがチョコレートってことに驚きすぎて、笑顔を作ろうと思っても引きつってしまう。