もっと素直になって、大好きとか寂しかったとか、しっかりと言えたら可愛いんだろうけどな…
「ふ〜ん。じゃあ、誕生日プレゼントはなしだな!」
「え!?なんでよ〜。」
碧が、楽しみにしてた誕生日プレゼントはなしなんて言うから、勢いで碧に抱きついていた体は碧から離れた。
あたしは碧への誕生日プレゼントで、碧が将来入りたいと言ってるプロ野球チームのキーホルダーに“藤川碧”って名前が入っているのを用意してる。
「美波が素直じゃないから〜!」
「…え〜。じゃあ、碧への誕生日プレゼントを持ってくるから!上げたら頂戴よ??」
「素直にならないとダメだからな〜!」
あたしは碧の声を無視して、静かに急いで部屋に取りに行く。
可愛くラッピングした碧への誕生日プレゼントを手に持って、また静かに急いで玄関の方に向かって外に出た。
「はいっ。碧、誕生日おめでと〜う!」
「美波、ありがとうな!美波も誕生日おめでと〜う。だけど、素直にならないからこれはあげませーん。」
そう言って、碧のズボンから少し姿を現したひらべったい箱のようなもの。
外灯が当たらなくて、あんまり見えなかった。

