タカラモノ ~同じ空の下で~



「よぅ、美波!」



碧はコソコソ話をするかのような小さな声で、近所迷惑にならないように声をかけてきた。


やっぱりこんな時間にこんなとこに来るなんて、例え高校2年生の男の子だとしても危ないよ…


これで何かあったら、あたし一生立ち直れないんだからね?


碧は分かってんのかな…


でも、そこまでして会いに来てくれるっていうのは本当に嬉しい。


嬉しすぎてもう死んでもいいくらい。


死んじゃったら、もう碧に会えなくなっちゃうから嫌なんだけどねっ。


でも本当にそのくらい嬉しいの。


そんなことを考えてると、やっぱり碧に抱きつきたくなって、走って碧に飛びついた。


やっぱりこの感じ…好きだな。


碧に抱きついてると、ここに碧がいるんだってとても安心できるの。


あたしが抱きつくと、あたしの頭は碧の胸にすっぽりとはまって、心臓の音がすっごく聞こえるの。


それも安心できるし、碧の匂いも本当に安心できるの…



「やっぱり抱きついてきたな。本当に美波は俺のことが大好きだな〜!」


「…そんなことないもーんっ。」


「素直になれよ〜。俺と電話出来なくて寂しかったくせになー?」


「寂しくなんかなかったもーん!」



碧に抱きついたまま素直じゃない言葉を並べるあたし。