そしてクリスマスイブのお祝いをして、寝る時間になった。


いつもはこの時間になると、碧と電話をして、暇な時間なんかないのに…


今日は明日が誕生日で気持ちはルンルンだっていうのに、なんだか体が重く感じてしまって気分がだんだんと暗くなってしまう。



「あ、もうすぐ…」



携帯をしながら、ふと時計を見ると時計の短い針が12を指すところだった。


もう、誕生日だ……


そして、12の所を長い針が指したところで、なんでか分からないけれど、視界がどんどんぼやけていった。


誕生日なのに…っ


碧を責めてるわけじゃないの…碧に怒ってるわけでもない、碧に対して涙を流してるわけじゃないの……


なのに何故か誕生日になったっていうのに、涙が溢れ出て、止まることを知らないくらい溢れ出てくる。


碧もこの気持ちのはずなのに…っ


碧も今日が誕生日なわけで、電話もしたいって言ってくれてたから、一緒に祝えなくてあたしと同じ気持ちでいてくれてると思う…



会いたい……



あたしってどれだけ碧不足なんだろう。


あたし、碧のことばっかり考えてる気がする。