初めて会った時と同じように気配もなく私の前に少女は現れた。

どことなく影のある感じのその少女。 


 年はそう、小学生低学年くらいだろうか…。

見た目も全身真っ黒。ダッフルのフードをかぶっているなんともかわいらしい出で立ちだ。



「あなたを待っていたの。」


少女のかわいらしい声が廃墟に響いた。