ある日、私はまたあの街の中を歩いていた。 目の前には廃墟の地となった母校がある。 ガラクタとなった建物が塵となって宙に舞う。 「ようやく来たね。」 誰かの声がする。 振りかえるとあの時の少女が私の後ろに立っていた。