しょうがなく近くの公園にでも行こうとすると、
その1歩踏み出した足が止まった。


「えっ?」


足の次は手が…徐々に石のように固くなっていくのが分かる・・・。



「くすくすくすくす……」誰かの笑い声……?

どうやら、後ろのベンチから聞こえてくる。


振りかえろうとしても、体は動かない。

ふと、繰り返し見るあの夢のことが頭の中を過った。




―――――――どうして?また夢…なのか…?―――――

と、叫ぼうとしたが、声にはならなかった。
私は心の中で必死に叫んだ。




「・・・夢? 夢じゃないよ。これは現実だよ。」