今日も世界は回ってる

やがて、夜が来る。

薄闇の中、ベッドに寝そべる2人。

「楽しかったですねぇ…ホント、あっという間に時間が過ぎて」

暗闇の中でも、環が微笑みを浮かべているのが分かる。

「きっと2人だから、2倍楽しかったんでしょうね」

環のその言葉には、異存はなかった。

1人でもきっとのんびりした時間は過ごせただろうが、彼女が傍らにいたからこそ、2倍どころか何倍も有意義な時間を過ごせたのだろう。

それは、口に出さなくとも感じていた。