今日も世界は回ってる

そんな耕介を察したのか。

「…いると、迷惑ですか?迷惑なら、帰りますけど」

小さく息を吐いて気持ちを切り替えたように、雛罌粟は言う。

いつもの、抑揚ない声だ。

「いや、迷惑っつーか…いりゃあヤリたい時にヤリ放題で俺としちゃあ便利なんだが、何かとそれも問題あるじゃねぇか。俺も未成年者監禁の疑いで逮捕なんて、みっともよくねぇ容疑で新聞の一面飾りた「監禁されてたんです」

しどろもどろになって弁解する耕介の言葉に被せるように。

「私…父親に監禁されて、虐待されてたんです…」

雛罌粟は衝撃の独白をした。