市街の奥まった場所まで踏み込んだアレックスとALU。

そんな彼らを待ち構えていたかのように。

「!!」

マチェーテを構えた複数の現地人達が、周囲を取り囲むフェンスを乗り越え、民家の屋根から飛び降り、襲撃を仕掛けてくる!

予想通りのムンギキの攻撃。

しかし。

「コイツら…様子がおかしいぞ」

ハンディカムのファインダー越しに見ながらアレックスが言う。

極端に血走った目付き、正気を失ったかのような表情、極度の興奮状態。

これは、薬物による禁断症状に似ている。

或いは、生体兵器に寄生されたか…。

「発砲許可!」

ALU部隊の指揮官が叫ぶ。

同時に装備した銃火器での攻撃を開始する隊員達。

薬物によって恐怖心を失くしたムンギキといえど、武器はマチェーテのみ。

その強力な銃火器の射撃の前に、次々と射殺されていく。