今日も世界は回ってる

「いや」

首を横に振るゴースト。

「交渉相手は俺じゃない」

「じゃあ誰だっていうんだ」

ガイストが問い掛ける。

ゴーストの養女であるコートニー。

誘拐されれば、自然と家族であるゴーストやガイストが交渉相手になる筈。

「違うな」

もう一度、ゴーストは首を横に振った。

「交渉相手はチェチェン共和国だ」

「チェチェン共和国?」

ガイストが声を上げた。