困ったような表情を浮かべて 「彼氏?」 そう尋ねてくる。 「ち、ちが「そうです。こいつ照れ屋なんで、すいません」」 口を押さえられもごもごとしか喋れない私を差し置いて ペラペラと悪魔のように話していく。 「そうなんだ、仲良くな。」 と、いつもよりも少し緩い笑顔で笑いながら手を降って去っていく先輩。 すっかり信じたように微笑んでいたのは見間違いじゃないはず。 もうこれは完全に勘違いされた。