「ちがっ「恋とか好きとかまじくだらねえ。」」 遮られた言葉に苛立ちを感じつつ、 不思議な気持ちに心を埋め尽くされていた。 失恋したての私にその言葉は いくつもの棘が刺さったように心を痛くさせる。 儚く脆い恋しか知らない私でも、 あの淡い思いはそれだけじゃなかったのに。 「寂しい人なんだね。」 それでも、今の私にはそう答えることしか 心は軽く出来なかった。