空side


「先輩。」

「あ、探してたっつーの、どこ行ってた?」


いきなりいなくなってしまったんだから、謝らなくちゃ、とさっきまで思ってたのに、

先輩を目の前にすると言葉が出なくなる。



そして、少しの沈黙の後、


「先輩、好きなんです。」


思わずそう、呟いていた。