「よく見てご覧よ。」



ヤツの指差すほうを見てみると、ぼんやりとした街の景観が広がっていた。


「これがなんだって………?」





「…!!……」




よく見るといないはずの人が立っていて、何かを待っているかのように両極に向かい合った形で並んでいた。