*°クールな男子の恋模様*°

強引に菅谷ちゃんを事務所まで連れてきた。

「菅谷ちゃん、傷。太ももの裏から出てるよ」

「えッ……体育で怪我しちゃったんですが開いちゃったのでしょうかね……」

「結構、傷の幅広いの?」

「え、よくわからないです。自分では見えないので……」

「じゃあ、俺が手当す……」

何言おうとしてんだ!!?

それって、菅谷ちゃんにズボンを脱げと言ってるのと同じじゃないか!

さっきだってよく考えれば支えたって言いながら抱きしめて……下心ありありに思われてるに決まってる!!

「私のことは放っといて平気ですので、前田先輩はまず、服を拭いてくださいよ?濡れたままだとかぜひいちゃいますよ。」

「あ、あぁ。でも、血がついたままだと衛生的に良くないから、店長に行って帰らせてもらいなよ」

声が裏返った……消えたい……

「あ、……はい。イッ……!」

あ、菅谷ちゃんやっぱり痛いんだろうな……

放っては置けないな……

「……菅谷ちゃん、俺1回外出るから下だけ制服着てくんない?」

「えっ?あ、はい?」

俺は外に出て今のうちに服を拭いておこう。

「着替えました……よ?」

違和感があっても菅谷ちゃんは素直に言う事を聞いてくれる……。

「傷、見せて。絆創膏するから。傷以外見ないから。」

「えッ!?い、いや!そ、それはちょっと無理です……!」

「女なんだから傷はちゃんと早く治した方がいいだろ。」

俺、変態扱いされるだろうな……

今日1日でこの最悪な連鎖……

でも、菅谷ちゃんの傷をそのままにするわけにはいかないし。