そして、委員会の説明会の時間が始まった。




案の定、西園寺君は機嫌が悪そうに配られた紙を見ていた。




(そう言えば、図書室の見回りも一緒かぁ)




またちらと西園寺君を見ると、





「・・・何だよ」




不機嫌で低い声の西園寺君が私の方を向いて言った。




慌てる私。





「いっいや、私が同じ委員になっちゃって、えと、ごっごめんなさいって思ってて」





噛みに噛んだ。自分でも何言っているのか一瞬分からなくなった。




すると急に西園寺君は





「ああ、そうだな。」





そう言ってまた前を向いた。





(ああ、そうだな。って、やっぱり私迷惑!?)





言われるとけっこうキツイ。





(でも冗談っていう可能性はあるかも・・・)






自分に言い聞かせ、大丈夫、大丈夫と呟いた。




「何ぶつぶつ言ってんの?うるさいんだけど」





(冗談じゃなかった!)




ショックをうけていると西園寺君はプッと笑った。





(あ、笑った顔可愛い・・)





なーんて思っていると、





「お前の顔面白すぎ。」





「おっ、面白い!?」





「よくコロコロと顔変わるな」




「別に良いでしょ!」





うっかり大声で叫んでしまった。




「そこ、静かに。」




委員長に注意されてしまった。




うう、恥ずかしい。




西園寺君はニヤニヤ笑ったまま。





・・・西園寺君の一面を見れた時間でした。