次の日、私達のクラスは委員会を決めることになり、





私は図書委員という、地味な委員会に入った。





私はもともと本が好きだから、ちょうど良い委員会だなと思ってたんだけど・・・





(もう一人が西園寺君なんて・・!)





次の時間には、委員会の説明会がある。つまり、組ごと固まって座らなければいけない。






(女子が嫌いなのに私が隣にいなきゃいけないのか・・・)





怖い。そして申し訳ない。





ちらと西園寺君を見ると目が合った。






急に西園寺君は眉を寄せ、「見んじゃねェよ」オーラを振り撒いた。






(にっ、にらんでる!)






慌てて正面を向く。





(これからやっていけるか不安だよ)





ため息をつくと、





「大丈夫か?」






拓磨が私を見て心配そうに聞いてきた。






「あっ、うん。大丈夫。西園寺君に迷惑かけないかが心配で・・・」






「そうか。でも姫なら大丈夫だって。逆に西園寺が迷惑かけるかもな」






安心しろよ、その言葉で私は何だか胸が温かくなった。






(本当に優しいな、拓磨は)





小さい頃、私が転んだ時もおんぶして水道までつれていってくれた事もあった。





その後も傷口を洗ってくれ、絆創膏までも貼ってくれて。





(昔から変わらないな)





自然に笑みがこぼれた。