青空の向こうには、

木陰にいた、数人の生徒の姿はもうどこにもなかった

ふと、目を逸らした先には正門があって先生が立ってるのがわかった

向こうから走ってくる、白いワイシャツを着た男子生徒はもう遅刻決定だろうな

少し。本当に少しだけ…面白い

私はきっと人の不幸が好きなんだ

でも、まだ全然つまんない

もっともっと私が楽しめる事…ないかな

目線を変えないまま、小さく溜息をつく

「鈴木さん、もう少しで先生来るよ」
『…そう』

委員長の声が後ろから聞こえたけど、一言 返事しただけで振り向きはしなかった