春に咲く柚

身長182センチと、それなりに体格に恵まれた俺から見ていると考えても、やはり低めの身長。


全外的に華奢な体つき。


小柄な綺咲が満員電車で苦難を余儀なくされるであろうことは、容易に想像出来た。


「確かに、あの路線は他校の学生も使ってるからね。俺もいつもならもっと疲れてる」


「あはは……。大変ですね……」


お互いに苦笑し合っていると、目の前には既に昇降口。