春に咲く柚

「じゃあ、人の居ない所なら良いんだ?」


「そっ、ういうことでは、なくてですね……。先輩、性格悪いですよね……?」


それは自覚している。


「うん♪ 知らなかった?」


これはトドメだ。


予想通り、綺咲は眉間に皺を寄せて赤面しながら、口をパクパクと動かしている。


ーーそうこうしているうちに、俺達は目的地へと到着した。