春に咲く柚

潤んだ瞳で見上げられて、俺は思わず顔を隠した。


「先輩……?」


「見んな……。綺咲を本当に好きか何て、当然だろ……」


真っ赤に火照った表情を取り繕って、そう言った。


すると綺咲は嬉しそうに微笑んで、つられて俺も笑った。


「……明日、一緒に出掛けよう? 二人で」


そう言うと、綺咲は一層明るく笑って、