春に咲く柚

小首を傾げて私を見詰める柚先輩に、私は顔を真っ赤に染め上げた。


「はっ、はいっ。今日は、その、文化祭なので……」


そう慌てて答えると、柚先輩は、


「ふぅん? ……俺に見せる為にしてきた、とかじゃないんだ?」


と、少し不満げに声を漏らした。


私はそんな柚先輩に赤面しながらも、必死に言葉を紡いだ。


「えっ、と……。少し……、見せたかったです……」