春に咲く柚

「先輩方はどの種目に出場されるんですか?」


綺咲がそう訊いてきた。


彼女は高校初の体育祭が楽しいのだろう。


先程から楽しそうにしている。


「俺と尚人は借り物。恋はさっき百メートル出てたよ」


「見てました! 一位でしたよね、凄く速かったです!」


「あんなん全然やわ。柚君の方が速いで、きっと」