春に咲く柚

「こんにちは。お休み中ですか?」


「ああ、うん。生徒席暑いから」


「ふふっ。そうですね」


楽しげに微笑んでいる綺咲。


額にはうっすら汗が滲んでいる。


恐らく競技後だったのだろう。


「綺咲、そこ暑いでしょ。日陰においで」


言いながら空いている方を指差して、綺咲を招く。