春に咲く柚

ベンチに腰掛け、目を閉じている。


「お待たせ、綺咲」


そう声を掛けると、綺咲は丸い瞳を開き、微笑んだ。


「柚先輩!」


その様子に、俺は自然と笑みを零した。


「綺咲もクラス担当中番だよね?」


「はい。そうしてもらいました」


「よし。じゃぁ前半は目一杯遊ぼうか?」