今にも溢れそうな涙をぐっと堪えて勢いよく彼の方を向くと、あたしの肩に置こうとしていた彼の手が、宙に浮いたままビクンと反応する。 「美未ちゃん……?」 その行動に驚く彼に、あたしは震える声で告げた。 「ごめんなさい。そろそろバイトに戻る時間なんで。 それと、あたし、やっぱりお弁当作るのやめます」 「――え……??」 突然の言葉に、彼の茶色がかったキレイな瞳が大きく開かれたのが分かった。