ドアを閉めると、ホッとしたような、残念なような……表現しがたい気持ちに包まれる。 あたし……何を期待してたんだろう。 この前のように、彼が戻って来て、また何か言ってくれるかも……なんて。 そんな都合のいい話、あるわけないのに……。 多分もう、彼への気持ちが重症になりつつあるのかもしれない。 「はぁ……」 受け取った回覧板を見て、小さくため息をついた。