お弁当を持ち、会社へと出かける二人をいつものように、見送りにいく。 「純一くん、美未のお弁当すごーく美味しいのよ?」 「へぇ。そりゃ楽しみだな」 玄関先で、そんな会話をしながら靴を履くママと彼。 近くで聞いていると、なんだか照れくさい。 「美未は?今日もバイト?」 「ううん、今日は1日家にいるよ」 「そ。じゃあ宜しくね」 「うん、いってらっしゃい」