「……そりゃ、すごい。 お見それしました」 ビシッと頭を下げ、その位置からチラッと上目遣いであたしを見る彼。 「「……」」 数秒間、見つめ合った後。 「「…………ぷっ」」 二人とも、ほぼ同時に噴き出した。 彼は、そのままあたしの元へと歩み寄り、大きな手をポンっと頭に置く。 「じゃあ、お言葉に甘えて。宜しくお願いします」 「はい、かしこまりました」