あたしは、再び彼のほうを振り返ると、何気ない口調で尋ねた。 「あの……もしかして、ここのお弁当、よく食べてるんですか?」 「え?」 「あ、いや、この店って10種類以上のお弁当があるのに、さっきメニューも見ないで注文してたから」 「あぁ……」 あたしの適当な問いかけに、彼は苦笑いを浮かべる。 「まぁ昼は毎日外食だからね。ここには週に2、3日は来てるかな。 ちなみに、前はもっと頻繁に来てたけど。 安いし、量もあるし、なかなか旨いんだよ。 ……それにオレね。 『弁当』ってなんか好きなんだ」