業務命令って……仕事じゃないんだから。

意味不明な発言に呆れつつ、リビングに残されたあたしはただ立ち尽くすしかない。


なんだか頭の中がごちゃごちゃして整理ができない。


いっそ窓を開けて、思いきり叫んでしまいたかった。

もちろんそんなことできないけど。


でも、とにかく。


……行くしか、ないよね。


ああいうふうに言うってことは、きっと何かあるはず。

あたしの気持ちに何も言わなかったのも、訳があるはずなんだ。


だから……行くしかない。


全ては、明日。


勇気を振り絞った結果があることを信じて、あたしはゆっくりとソファーに腰を下ろした。