8歳上のパパ【長期更新停止中】




はぁっと、小さく息を吐き出す。


……しっかりしろ、美未。

もう迷わないって。

曖昧な自分から卒業するって決めたんだから。





――頑張れよ、美未。

昨日の一志の最後の言葉が、またしても頭を過る。


ここでやめたら、

何も変わらない。



――ガタッ


勇気を出して、あたしは椅子から立ち上がる。


そして、ママのいるソファーの横へゆっくりと移動した。



「ママ、あたし……ママに話したいことがある」


逃げないで。

しっかりとママの目を見て。
あたしは、自分の気持ちを話し始めた。






「ママ、あたしね……


彼が……


純一さんのことが、


好きなの――――……」