8歳上のパパ【長期更新停止中】



―――………
――……


「もうっ!!美未ってば、ママがせーっかく驚かそうと早く帰ってきたのに、反応薄すぎー」


ソファーに座ったママが、淹れたてのミルクティーを飲みながら不満気に口を開く。


いつもなら対抗する言葉がすらすら出てくるのに、今日はやっぱり戸惑いを隠せなくて。


「当たり前でしょ、何言ってんの……」


面と向かってママと話すことができずに、あたしはママから離れたリビングの椅子に腰を下ろした。


どうしよ……。

心の準備はできていたはずなのに、いざこういう状況になるとどうしていいのか分からなくなる。


「あれ?そう言えば純一くんはー?どこか出掛けてるの?」


……ドキッ。

いきなり核心をつくような質問に、思わず肩がピクリと反応した。



「さ、さぁ?起きた時にはもういなかったから。
っていうかママ、昨日帰ってたんなら会社寄って会ったでしょ?
今日出かけるとか何も聞いてないの?」


最近会ってないなんて言い辛くて、ちょっとだけ嘘を吐く。

すると、ママの大きな瞳がゆっくりとあたしへと向けられたのが分かった。