ホントに、大丈夫かな……?
どんどん過ぎていく時間の中で、あたしはママたちの話に耳を傾けながらも、彼のことが気になって仕方なかった。
きっともう、お腹だっていっぱいになっているハズなのに、ほとんど変わらないペースで飲み続けている。
「ねぇ美未?一志くんってキスうまい?」
「うん……」
「おいっ美未!?」
「うん?」
適当に答えながら、チラチラと斜め前の席の様子をうかがうあたし。
すると、それに気付いたママがあたしの視線を追うように隣りにいる彼へと顔を向けた。
「え。純一……くん?」
さすがのママも予想外だったらしく、驚いたように空き瓶と彼を交互に見つめる。
その時だった。

